

バルブ類の開閉には、適切な操作力を加えてキャップ(弁棒)を回転させる必要があります。 過剰な操作力は、バルブの破損に直結する。操作時の故障の多くは、 過剰な操作力が要因となっていました。
バルブの操作力には、機種別の開閉トルクとバルブの破損防止を目的とした破損危険トルクが設定されています。バルブ類の操作時には、開閉トルクの規定値である最大開閉トルクを超えないように注意してください。
手動式バルブの操作力の目安として、開栓キーを持つ手の位置で、十分に力を入れて 操作したとき、開栓キーの出力トルクは以下のとおりです。
1人で両手で持ったとき、手と手の間の距離が60cmのとき390N・m、
40cmのとき300N・m
20cmのとき170N・mの回転力が生まれます。
(cmは拳の中心間距離)

フランジボルトの締め付けは、ガスケットを均等に圧縮するように、対称位置の方向順に 締め付けます。 また、増し締めを行う場合の締め付け順序は、ボルトAを締め付けた後は、 右隣のBのボルトを締め、次にAの左となりのボルトをしめます。 次にAをもう一度締め、次はBの右隣のボルトをしめます。
なお、最終的には以下の締め付けトルクを目安にしめます。
| ボルトの呼び | 締め付けトルクN・m | | M16 | 60 | | M20 | 90 | | M22 | 120 | | M24 | 180 | | M30 | 330 | | M36 | 500 |

水道用バルブと水道管との接続方法は、大別すると、フランジ継ぎ手、メカニカル継ぎ手、 ねじ込み継ぎ手などがあります。
フランジ継ぎ手は、継ぎ手部に設けたフランジ(鍔状の突起)面の間にガスケットを挟み、 ボルトナットなどで締め付ける構造です。
フランジの規格には、JIS BとJIS G系列があります。 (ちなみにJIS B 2220、2238、2239がありJIS G3451、5527があります)
フランジのガスケットを据え付ける座(ガスケット座)の形状は、JIS B2238規格にいろいろあるが、水道用バルブには、特別な場合を除き、大平面座が適用されています。
JIS G5527ダクタイル鋳鉄異形管のフランジ規格が準用され、RF(大平面座)とGF(溝形)の 2種類があります。
基本的には、7.5K以下の低圧管には、RF-RFの組み合わせ、7.5Kを超え20K以下の高圧管にはRF-GFの組み合わせでありますが、最近では、施工性の問題から低圧でもRF-GFを 使用する場合があります。なお、RF-GFの組み合わせで接合する場合は、 バルブ側にRF、管側にGFを使用します。
GFの場合ガスケットにはGF1号と2号とがあります。1号を使用する場合はフランジ面が メタルタッチになる状態まで締め付けます。2号を使用する場合は、ボルトナットを規定のトルクで 締め付けます。 すなわち、フランジ両面に若干の隙間が生じる状態でです。 (ちなみに、M16の場合、60Nm)
これ以外の組み合わせはJWWA G 114規格に説明されています。
メタルタッチとは、フランジ座同士が当たるようにすることです。
ちなみに、ガスケットの画像はビジネスパートナーのところにあります。
左写真は補修弁の上部GFフランジです
左写真は補修弁のRFフランジです

火災発生時の消火用水としての機能を果たすことを目的で設置されます。 他には、濁水発生時の排水、断水時や通水時の排気等に使用される場合があります。
形状は単口や双口があり、開閉機構はボール式や、リフト式の原理があります。
水の流出側(放水口)には、消防活動時に使用する、消防ホースが簡単に着脱できる 口金が付いています。口金の数で、単口、双口にわかれている。着脱可能な町の式の形状です。
設置場所によっても、地上式、地下式などの形式があります。
日本水道協会の規格には、JWWA B 103と135の2種類があります。
どちらも地下式消火栓で、103がリフト式135がボール式であります。

消火栓の設置場所は消火活動に適した場所を選び、建物などの周辺状況を 考慮して決定します。
水道施設設計指針には「配水本管からの分岐部付近、交差点付近などの消火活動に便利な地点に設け、途中においても沿線の建物の状況に応じ100m~200m間隔で設置すること」とあります。
具体的な位置の決定は各自治体および消防によって決められています。
消火栓の設置区分は単口は配水本管呼び径150mm以上の配水管、双口は300mm以上の 配水管に設置されます。特に水圧が高い地域ではこの適用によりません。

弁や栓の上部に位置し、弁棒の貫通部から、外部への漏水を防止するため、弁棒の回転部に シール材を用いて水密性を確保します。それに使用するのがグランドパッキンと呼ばれるもので 昔は、綿にオイルをしみこませたものを使用していたが、ナイロン繊維に代わり、 ゴムを成形したもの(俗にいうパッキン)、今は、Oリングを使ったものが最近の主流です。
ウーリナイロンパッキン入りの製品をパッキン交換する場合、写真のような成形したものの かわりに、成形されていないひも状のものを購入し、何本かを巻きながらグランド部に 押し込んでいく方法でも交換が可能です。その場合、口径を指定していただくと、 それにあった太さのナイロンパッキンを選定できるので、一度連絡をください。

空気弁は水道管路から、空気を抜く弁です。
水道管の中は水だけが、流れていると思っていませんか? なぜ、水しか流れていない管から 空気を抜く空気弁が必要なのか。
それは、浄水場から送水するとき、空気弁から負圧により吸気したとき、 工事等により入ったときなど、水にとけ込んだ空気が圧力が下がって溜まったもの、 いろいろあります。
空気弁には、3種類あって、単口空気弁、双口空気弁、急速空気弁
空気弁の役割は、排気、吸気があり、その中でも、少量と多量があります。
単口空気弁は少量排気、少量吸気のみの機能
双口空気弁は少量も多量も排気、吸気もOK
急速空気弁は、双口空気弁の機能を持たせて、尚かつコンパクトな設計になっています。
小型急速空気弁は急速空気弁をさらにコンパクトにしたものです。
排気量は、それぞれ口径ごとに規格によりきまっています。
多量排気量は、下記に示す値以上です。(単位:m3/min)
| | 25 | 75 | 100 | 150 | 200 | 単位 | | 急速 | 弁差圧5kPaにおける多量排気量の最小値 | 1.3 | 11 | 19 | 43 | 76 | m3/min | | 双口 | 弁差圧0.98kPaにおける最小排気量 | - | 2.6 | 4.0 | 6.7 | - | |
ちなみに、空気弁の25mm以下のねじ込み式は昔から、甲型と呼ばれています。 また、それに、フランジに接続できるようにボルト接合用のフランジをつけたものを 乙型と呼びます。またそのフランジを乙フランジといいます。 写真はビジネスパートナーのところにあります。

空気弁のフロートの径の問い合わせが多いので一般的なJISB2063の寸法を記載します。
| 単口 | 13 | 20 | 25 | 双口 | 50 | 75 | 100 | 150 | | フロートの径(φ)mm | 80 | 85 | 90 | | 95 | 100 | 110 | 125 |
昔は、桐芯のエボナイト球でしたが、今は、発泡ゴム製です。

空気弁を設置する場合は、空気弁の作動に影響がないように倒れ角度が鉛直方向から 2度以内とされています。したがって、空気弁を設置するT字管についても、 管路の勾配が2度以内に配管されていることに注意してください。
空気弁に使用されているボール弁浮子は、浮力と管内の水圧によって止水する構造なので、 管内の水圧が0.1Mpa以下では漏水することもあります。
空気弁は、断水や通水時に速やかに吸排気できる口径でなければなりません。 したがって、管路口径に適した呼び径の空気弁を使用する必要があります。
参考ですが、管路口径75~100は、単口空気弁13 急速13~20
150~200は単口空気弁20 150~350は急速25
250~300は単口空気弁25 350~800は急速75
400~600は双口空気弁75 700~1100は急速100
700~900は双口空気弁100 1100~1650は急速150
1000~1500は双口空気弁150
いずれも管路の状況下で異なります。

バルブの水路断面を小さくした状態(絞り運転)で使用すると、下流側の真空域で水が 気化した後、気泡が瞬時に圧壊されて、振動や騒音を発生させる現象を キャビテーションといいます。
仕切弁では、途中開度で長時間絞って使用すると、キャビテーションによって、騒音や振動が 発生します。また、弁箱や弁体が壊蝕されることもあります。どの弁も流量調整弁には適用 できません。

補修弁は、空気弁や消火栓の直下に併設して、これらの補修を実施する際、 管路内から加わる水圧を遮断するためのバルブです。
補修弁に仕切弁を使用する事例もあるが、ここでは、一般的な補修弁専用のバルブについて 述べます。
種類としては、開閉方法によって、レバー式とキャップ式補修弁に分かれます。
止水の構造によって、ボール式とバタフライ式に分かれるます。
これらを規定する規格にJWWA B 126に規定されています。
弁体と弁箱が接する端部には、弁体によって圧縮されるゴム弁座が装着されていて、 そのゴムの反発弾性を利用して止水します。

水道用のバルブは、開閉操作を通常、バルブ上部に取り付けてあるキャップ又はハンドル車を 回転させて行います。バルブの開閉方向には、右開きと左開きがあり、開閉方向を間違えて 操作すると断水の発生や事故につながるおそれがあるので十分に注意する必要があります。
バルブ開閉方向は、各水道事業体によって異なるため事前に確認しておくことが必要です。
キャップ開閉式の場合、キャップにつばがある場合は、左回しで開きます。 キャップに鍔がない場合は、右回し操作で開きます。
ハンドル車の場合はハンドル車上部にO←→Sの記号で表示されています。
なお、キャップ鍔の有無による開閉方向の区分けは、1952年からおこなわれているので、 それ以前のバルブは開閉時注意が必要です。
市町村合併された地域では、とくに開閉方向がまぎらわしいので注意してください。
バルブの開閉には、別に、手動式と電動式があります。

水道用バルブは、消防用・排水用・遮断用・制御用・逆流防止用・管路保護用の 6用途があります。それぞれの、用途により以下のバルブを使用します。
消防用: 消火栓 排水用: 仕切弁他、 遮断用: 仕切弁、バタフライ弁、補修弁、緊急遮断弁他、 制御用: バタフライ弁他 逆流防止用:逆止弁 管路保護用:空気弁

わが国の水道は建設の時代から維持管理の時代に移行し、多くの水道施設が更新時期を 迎えており、新たな対応が求められております。 また、需要者からの水道水質への要求、漏水事故等の緊急時における要望等が 多様化・高度化し、断漏水等の社会に与える影響が非常に大きくなってきました。
これらに応えるため、断水を行わずに有圧条件下で水道本管内の状況が簡単に 観察・検証・調査できる「水道用不断水内視鏡装置」により管内調査を行っています。


現在、水道管路内の洗管作業は、消火栓から放水する流速によって管路内の夾雑物を 管外へ排出する排水洗管が主です。しかしながら、排水洗管では重量のある砂や小石等の 夾雑物や管路内面に付着している夾雑物を取り残してしまうことや、流速不足により管路内に 夾雑物を残してしまう場合があります。 また、排水の色濁を確認しながらの洗管の状況を推測するために、実際の管路内の様子が 把握しきれないのが実情です。また、従来のピグを使った洗管では、管断にともなう土木工事を 必要とし、断水の影響も小さくありません。
そこで、不断水内視鏡カメラによる洗管状況の確認と特殊ピグによる物理的な摩擦を利用して、 より効果的に洗管を実現する工法です。
既設の消火栓下にある補修弁を利用し、洗管対象管路上の2点の消火栓からのカメラ調査及び 2地点管の超特殊ピグにより洗管をおこなうものです。
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